カーボンプライシングに関する最近の動向:欧州国境炭素調整措置の暫定的な合意

2022年12月13日に欧州連合(EU)理事会(Council of the European Union)と欧州議会(European Parliament)にて欧州国境炭素調整措置(Carbon Border Adjustment Mechanism:CBAM)について暫定合意がなされました。

今回の暫定合意では、主に、課税対象、適用時期に関して、2021年7月14日に公表された法案から更新が行われています。課税対象については、水素等が追加されています。適用時期については、2023年10月1日から2025年末までが経過措置期間、2026年より段階的導入期間、そして2032年に完全適用となると見込まれています。また、経過措置期間終了までに、有機化学薬品、ポリマー等の課税対象の拡大も検討予定となっており、2030年までに欧州排出権取引(EU-ETS)の課税対象の全てが含まれる予定です。日系企業においては、こうした見通しを踏まえ、最終的に合意される内容についてモニタリングするとともに、今後の影響を分析していくことが重要です。

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カーボンプライシングに関する最近の動向:欧州国境炭素調整措置の暫定的な合意

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