欧州域内事業者共通所得課税の枠組み（Business in Europe: Framework for Income Taxation）に関する指令案の公表

欧州委員会がEU域内の国境を越えた大企業の税務コンプライアンス・コストを削減するための取り組みとして公表した、欧州域内事業者共通所得課税の枠組み（BEFIT）に関する指令案について解説します。

BEFIT指令案は、EU域内で活動する多国籍企業に対する共通の法人所得税の枠組みを定めており、BEFITグループ内の課税標準の計算方法と各メンバーへの割当に関する共通のルールを定めています。BEFIT指令案は2011年および2016年に公表された共通連結法人税課税標準指令案（Common Consolidated Corporate Tax Base (CCCTB)）に代わるものであり、CCCB指令案は実質的に撤回されました。
欧州委員会によると、企業グループの課税標準を決定するための新たな単一ルールを導入することで、大企業の税務コンプライアンス・コストを最大65％削減することができるとされています。

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